【性教育の勉強会】
4月の給与コメントでも書いた通り、こども園と放課後児童クラブで性教育の勉強会が開かれました。社会の変化、性に対する考え方の変化、子どもの身体の変化など、様々なことがびっくりするくらい変わってきています。大人である私たちが受けてきた性教育だけで今の子どもたちに対応するのは無理があり、さらに今の時代に必要な性教育の周知はほとんど進んでいないのが現状です。私たち大人の性教育に関する理解を急いでアップデートする必要があります。
研修報告が続々と届いていて、子どもたちに性の情報をしっかりと届けていきたいという強い思いが伝わってきます。その思いが明確なうちに、できることから取り組んでもらいたいと思います。そして改善を繰り返しながら、花の村では子どもの段階に合わせて性教育が行われるのが当たり前になっていくことを期待しています。
【性教育と直接関係はないですが】
「男は仕事、女は家庭」「男性は主要な業務、女性は補助的業務」といった性別による役割の固定はなくさなければいけないと言われるようになって久しいですが、特に地方にはまだまだそれが残っています。そんな状況が嫌で、でもわざわざそれを人に言うのも面倒だから黙って都市部へ出ていく女性は少なくないのが現状だと思います。先日東京都の合計特殊出生率が0.99と発表されましたが、この数字は東京の生活コストが高いことも理由にはあるのでしょうが、地方から東京へ若い未婚女性が多く転入していることも関係していると考えています。合計特殊出生率はその計算方法上、若い未婚女性の転入が多いエリアではどうしても下がってしまうからです。
そうなると、東京の0.99は地方の課題でもあると考えたくなります。若い未婚女性が地方から転出していく理由には、表には出てこないけど、役割が固定されることによる生活の窮屈さや、多様な仕事への就きにくさを感じていることもあるように思います。私たちの地域では性別による役割の固定を今でも続けていないかをチェックすることも必要です。子どもたちに役割の固定を無意識のうちに見せてしまっていないかのチェックも必要です。
性教育と都市部への転出が直接つながるわけではありませんが、性教育が定着して性に対する理解が進み、その上で性差を超えて個人がより尊重されるようになり、性に関係なく誰もが生活しやすく活躍もしやすい社会になっていけば、今の地方の課題も少しは解消されるのではないかと思っています。
【失敗をたくさんしましょう】
1年ぶりに花の村の新人研修を行いました。ここでは理念や考え方を再確認してもらうことを目的として話をしています。理念はもちろんですが、特に思いを込めて話しているのが「失敗は大歓迎」という考えについてです。私たちは事業を継続していくために、社会の変化に合わせて新しいことに取り組んでいく必要があります。でも新しいことはやったことがないことなので、いきなりうまくいくわけではありません。失敗して改善してまた失敗して・・・を繰り返して、やっと成功することがほとんどです。だから失敗を怖れて挑戦をしなければ成功することはない、つまり新しいことを作り出すことはできません。そうすると社会の変化には対応できなくなってしまいます。
そんなことから「失敗をたくさんしましょう!」と新人研修では伝え続けています。失敗と改善を繰り返しているといつかうまくいく方法を見つけられるので、このマインドで仕事に取り組んでくださいと伝えています。これは新人さんだけでなく、全ての人と共有しておきたいことです。地域に貢献する事業を継続していくために、新しいことに挑戦し続けましょう。たくさん失敗をしていきましょう。
これを書いている6月12日は快晴ですが、週明けから雨が多くなる予報になっています。おそらく梅雨入りとなるんじゃないかと思われます。ここからはかなり蒸し暑い日が増えてくるので、体調管理には十分気をつけてください。
理事長 相山慈