【フェイルセーフ】
フェイルセーフという言葉を教わりました。フェイルセーフとは、装置はいつか必ず壊れることを前提とし、故障時や異常発生時でも安全側に動作させることで絶対に人命を危険に晒させないようにシステムを構築する設計手法のこと。例えば車が故障したら暴走するのではなく停止するようにしてあることや、石油ストーブが転倒したら自動的に消火されるようになっていることなどがあります。装置は必ず壊れるし、人は必ずミスをします。その時に命に関わるような大きな被害を避ける設計は、確かに身のまわりにたくさんあることに気づかされました。
この言葉を知ったとき、花の村はフェイルセーフの設計ができているだろうかと考えました。利用者の暮らしを支える私たちの仕事は、故障してストップしてしまえば多くの人の暮らしに影響が出てしまいます。「花の村の故障」がどんな状態を指すかはここではおいといて、でも事業がストップしてしまわないようなフェイルセーフの設計は必要だと思っています。
ミスを大きくしてしまわないよう、速やかにひやりハットを書いて業務を再点検することも大事です。誰が休んでいても問題なく業務が行えるように、事業の目的や約束事を全員がしっかりと認識しておくことも大事です。業務を進める上で心配なことがあれば独断で突き進むのではなく、周りに相談することも大事です。一般的なフェイルセーフの意味とは違ってきますが、花の村にはどんなフェイルセーフの仕組みが必要か、ぜひ考えてみてください。(私が福祉の理念から外れて暴走し始めた時には、遠慮せず止めてください。それも大事なフェイルセーフです。)
【施設内研修】
9月19日に接遇についての施設内研修を行いました。当日も話しましたが、花の村としては2020年2月21日以来の施設内研修です。この間施設内研修はなかったですが、オンライン等で多くの研修が行われて、職員のみなさんにも参加をしてもらってきました。でもやはり施設内で、多くの人と一緒に学ぶ機会は必要だと再確認できた時間でした。研修委員のみなさんが今後も新たな施設内研修を企画してくれるはずなので、また学ばせてもらいましょう。
受講者が多いので当然ですが、今回の研修報告がたくさん届いています。自分が何を聞いて何を学んだか、それを文章にすることで学びはより定着します。書くことには大きな意味があります。そして他の人と学びを共有することで、こんな視点もあるのか!とさらに学びは広がります。現在の研修報告はそれぞれの事業所のパソコンで見ることができますので、ぜひ活用してください。
【大谷翔平さんと野茂英雄さん】
江津市合併20周年・市制施行70周年の記念式典があり、江津市に対して様々な貢献をしてこられた方への功労者表彰も行われました。行政、産業、農業の発展、社会福祉の向上、地方自治の振興に尽力された方々と、表彰された対象者は様々でした。その様子を見ていて、この方々を初めとする多くの人のおかげで今があることを改めて考えさせられました。
何かを成し遂げて表彰されるのはよくあることですが、その人が突然すごい実績を作り出したのではなく、それまでに多くの人が紡いできてくれたものの上に業績を積み上げたと考えるべきです。そして、周りにいる多くの人の協力があってその業績が生まれているはずです。初めてメジャー移籍を果たした野茂英雄さんが道を切り拓いていなかったら、周りで支え続けているトレーナーがいなかったら、今の大谷翔平さんの活躍はなかったかもしれません。
大谷さんはもちろんとんでもなくすごい人です。同じくらい野茂さんの功績も、周りで支える人の活動も、どれも全部すごいです。いろんな出来事は全部つながっている、そんな風に見ていかなければいけないと、記念式典の様子を見ながら考えていました。もちろん花の村の今も、多くの人のおかげで成り立っています。
【2つの選挙】
10月27日には衆院選が、11月5日にはアメリカ大統領選が行われます。私たちの方から直接関わることができるのは衆院選だけですが、どちらの選挙結果も私たちの生活には大きく影響してくるはずです。どんな結果になり、その後どんな変化が起こるのか、自分なりに予想しながら見ることにします。
理事長 相山慈